やっと涼しくなったとはいえ、未だ『体がだるい』という方もおられるかと思います。
もしかして、暑い間はクーラーのかかった部屋に長く居すぎたり、冷たい物を食べ過ぎたりしませんでしたか?
その心当たりがある方は、もしかすると体内と胃腸の温度、そして代謝効率も落ちているのかもしれませんね。
薬に頼らずにそれを治すには、手っ取り早くやるなら『暖かい飲食物』。
熱いお茶・紅茶・コーヒーのように手軽でどこでも入手できる物でも代用は出来ますが、極力早く治したい場合は本格的な煮込み料理を頂くのが一番。「せっかく酷暑も終わったのにまた暑い話かよ…」等と嘆くなかれ、真夏に敢えて熱い緑茶や鍋焼きうどんを好んで頼む人は、そういった所への対策をしっかり考えているか、体験談として知っているからだったりすることが多いのです。
でも、今回は、どなたでも頂ける料理と言うことで、密かにアレルギーが多そうな小麦(=うどん・パスタなど)ではなく、白菜を取り上げます。
『白菜メインのコンソメスープ』です。
※下の写真は調理例。白菜以外に、にんじん、ウィンナー、おでん種セットで構成
○必要材料(成人男性5~6人前程度、26cm寸胴鍋仕様)
(※分量は今も研究中のため、後日変更する可能性があります。今回は鍋の仕様により多めなので注意!)
- 白菜 1/4玉
- その日食べたい食材 合計で1kg程度。但しアレルゲンには注意
- 水 作成工程にて記述、目安は2ℓ程度か
- コンソメ ブロックで4~5個 顆粒だと小さじ8~10杯
○使う道具(行程では、下記仕様のものを使うと仮定して記載しています)
- 寸胴鍋 直径26センチ以上で、4ℓ入るものを利用
○作成工程
- 白菜など洗う必要のある食材を水で洗う
その日食べたい食材に洗う必要があるものは、このタイミングで洗っておく - 白菜の1/4玉から根底部を切り離し、適度に切って寸胴鍋に敷き詰める
白菜は後々かさが減るので、敷き詰める段階で多少押し潰しても問題ない - その日食べたい食材は適度に切って白菜の上に『平らに』積む
入れる順位は、煮えにくい根菜、厚切りの肉・刺身・キノコが先
麺類、豆腐、薄切りの肉・刺身・キノコ、白菜以外の葉物野菜は後 - コンソメを押し込む(顆粒時はなるべく下に行くよう入れる)
最初に作る場合は味付けはやや薄めにすること(継ぎ足す場合、後で味付けすることもあるため) - 水を入れる(目安は、鍋の6割まで)
積んだ具から水面がしっかり見えるほど水を入れると、調理中に吹きこぼれる恐れあり - 中~強火で20~30分煮る
この時間が一番、安全と味覚と食感の並立が出来る。但し、鍋が強火禁止の場合は中火を厳守のこと
○継ぎ足す場合
- 追加食材を適度に切って入れる(洗うべき物は先に洗っておく)
このときも追加した白菜はなるべく下に敷くようにする - 水を足し、味付けを加える
水は具に対して6~7割、鍋の容量に対しても6割を限度とする(それ以上は吹きこぼれるため注意)
味付けは、例えば次はめんつゆ→最後はカレー粉 という形で味付けをしても良い - 必ず中~強火で20~30分煮ること
少ない場合は短くしてもいいが、『必ず全ての具材が沸騰したスープに浸かる』状況を作ること - できる限り、3回目までで全部食べること
刺身(特に白身魚)などを最初に鍋に組み込んだ時にもアレルギーを起こさせないため
牛すじ肉など長く煮込む必要がある食材は、初回に組み込まないと食べ残しの原因に
最後をカレー味にすることで、全部食べきらせるように仕向けることも加味している
体の冷えでだるさを訴えていた人が体の芯から温まると、代謝できなくて体内にたまっていた水分を外に出すためか、汗をたくさんかくようになるそうです。
なので、このメニューはその後お風呂やシャワーに入れるタイミングや、汗で他者に迷惑を掛けることの少ないタイミングに食べることをおすすめします。
白菜は本来、旬は冬なのですが、夏であっても(少々高くはなるものの)手に入れることが出来ます。
洗いさえすれば『煮てよし生でよし炒めてよし』の手軽さと、『肉に魚にお野菜に』と付け合わせを選ばない便利さがあるので、もし道の駅などで売っていたら即確保も良いかもしれません…但し、供する際には食べきれるサイズに納めることはお忘れなく。