梅の花と俳諧と。

こんにちは。あしすたんとでぃれくたーの土方七瀬です。

花は満開の時より散り始めが一番美しい、徒然草の一節にもそんな言葉があったと思います。
丁度今の季節、散り始める花は梅の花ですね。
個人的には、梅の花と聞くと、とある方の詠んだ俳句を思い出します。
今回は個人的な趣味でそんなお話をしようと思います(/・ω・)/

 梅の花  一輪咲いても  梅は梅

これは『豊玉発句集』という歌集に収められた俳句です。作者は言わずもがな、土方歳三。
松尾芭蕉の俳句に「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」という有名な句を意識して詠んだのではないか、という説もあります。桜の花は2~3輪咲いたくらいでは桜としての華やかさはありませんが、梅の花はたった一輪咲いてもあたりにその芳香で自分の存在を主張している。そんな梅が美しい。
という意味だそうです。

さて、土方さんですが…気になって調べてみるとなかなか面白い俳句を残しておりまして…

 水の北  山の南や  春の月
これは、新選組総長であった、山南敬介を偲んだ句という説もありますが…真相はどうなんでしょうね?本人のみぞ知る、といったところでしょうか。
土方さんは「春の月」が好きだったようでたくさんの、春の月の句が残っています。

 報国の  こころわするる  婦人かな
これは豊玉発句集に収められたものではありませんが、もっと昔に家族にあてて送った手紙の歌だそうです。恋で仕事も忘れそうだ、という意味だそうです。土方さんはイケメンだったので、とにかく女性にモテたそうな。実家に箱詰めしたラブレターを送った、なんて話も残っているんですよ。
他にも奉公先でも女性関係で問題を起こしてクビになったり……

さて、ここまで土方さんの句について紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
「新選組 鬼の副長」なんて呼ばれていましたが、”ハイカラ”に憧れていた一面もあるんですよ。
因みに土方さんは生涯「新選組副長 土方歳三」と名乗ったそうです。
そんなところも彼の魅力なのかもしれないですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です